こんにちは。HIROKAMI(@hirokamiblog)です。
私はH31年度筑波大学応用理工学類の編入試験を受けました。
「編入にはTOEIC600点必要だ。」
という話をよく耳にしますが、そんなことは一切ございません。
現に「TOEIC530点」で筑波大学に編入し4年生になった私がここにいます。
この体験談を見てTOEICのて点数が高くないことから編入を諦める人が1人でも減ればいいなと思っています。
試験についてや使用した参考書なども合わせて紹介していきます。
筑波大学への編入に興味のある方は是非最後まで読んでみてください!
大学紹介
筑波大学は茨城県つくば市にある国立大学です。
・キャンパスが異常に広い→自転車がマストアイテム
・多種多様な学部→尖った人が多い
・大学周辺に多くの研究施設→研究が盛ん
といった感じの自由で開放的な大学です。
編入試験の出願書類はこちらで手に入れることができます。
試験について
私が受けたH31年度の応用理工学類の試験の志願者は61人で実際の受験者は51人でした。
応用理工学類の募集要項には募集人数10人程度と記載されていますが、H31年度は20人程度合格しました。
合格基準は人数ではなく試験の得点のボーダー(6,7割)で決められているという説が有力とされています。
応用理工学類の編入試験は2日間で1日目は筆記試験、2日目は面接です。
筆記試験の科目と試験範囲
数学:微分積分、線形代数、微分方程式、複素関数
物理:力学、電磁気学
化学:物理化学、有機化学
数学2題と「物理2題、化学2題」から2題選択し、計4題を試験時間150分で解答します。
配点は各大問50点ずつ(計200点)、TOEIC50点、面接100点の計350点満点。
面接の配点が高いのが特徴的です。
筆記試験
数学1
2変数関数の極値と最大値、接平面の方程式、3重積分の問題が出ました。
後半計算量が多く、大変でした。
数学2
行列の固有値、対角化、標準形を求める問題が出ました。
このあたりは他の編入試験でもよく見かける問題でした。
物理学1
慣性モーメントの問題が出ました。
ここ数年で一番簡単だったと評判でした。
過去問をほとんど自力で解けなかった私でも解けました。
物理学2
めったに出ない磁場の問題(ビオ・サバールなど)が出ました。
例年と傾向が違ったので、ここで点を落とした人が多いと思います。
試験後の手ごたえ
私の試験の出来は、数学1が7割、数学2が7割、物理学2が8割、物理学2が8割程度だったと思います。
H31年度の編入試験の過去問(pdf)はこちらで手に入ります。
他の年の過去問をお求めの方はHIROKAMI(@hirokamiblog)のTwitterアカウントまでご連絡ください!
面接
「聞かれた内容」
・志望動機
・好きな科目とその理由
・苦手な科目とその理由
・卒業後の進路について
・大学に入ってどんな研究がしたいか
・併願している大学について
面接時間は5分程度で終始穏やかな雰囲気でした。
周りの編入生に確認したところ質問内容は大体同じだったので、聞かれると思われる質問についてはよく対策しておいた方がいいと思います。
質問事項を箇条書きでまとめ、実際に声に出して答える練習をしておくと良いです。
面接の配点はかなり高いので試験の出来が悪くても諦めず、挽回する気持ちで臨むといいと思います。
TOEIC
TOEICは試験前に提出します。
満点を860点として自分のスコアとの割合から点数が換算されます。
私の場合、530点なので
$$\frac{530}{860} × 50 ≒ 31$$
31点になります。
このことからわかるのは530点でも6割はとれているということです。
TOEICの点数は高ければ高いほど有利になりますが500点程度でも他の科目や面接で補えば十分に合格が狙えます。
TOEICの点数にこだわりすぎず、専門科目の勉強を進めることが大事です。
試験対策
数学
数学は編入用の問題集を使ってとにかく問題を解きまくりました。
1つの問題集を最低2周して、十分に理解したといえるレベルにしました。
ある程度、問題集で基礎を固めてから過去問を解き始めることでスムーズに勉強を進めることができました。
おすすめの参考書
大学編入のための数学問題集
とても見やすく、解説もわかりやすいためおすすめです。編入用の参考書の中で一番愛用していました。
マセマ線形代数キャンパスゼミ
解説が異常に詳細でわかりやすいです。短期間で終えることができるボリュームなので、追い込みに使うのもアリです。
編入数学徹底研究
編入問題特有のテクニックを使う問題にも対応しています。
他の参考書に比べ、レベルが高いですが高みを目指したい人にとっては最高の一冊です。
物理
物理も数学と同様に問題集から解き始めました。
しかし、物理は数学ほどモチベーションが高くなかったので、問題集を1周するのがやっとでした。
この状態で、過去問を解き始めたのでわからない問題がかなり多かったです。
そのため、優秀な友達や、先生に頭を下げて過去問を解いてもらっていました。
私から言えることは「優秀なお友達は大事にしましょう」ということです。
おすすめの参考書
基礎物理学演習Ⅰリンク・基礎物理学演習Ⅰ
編入生に黄色い本といえばと言うと98%の確率でこの参考書が出てきます。
そのくらい編入試験向きの問題がそろっています。力学の問題が中心です。
基礎物理学演習Ⅱ
この本は電磁気の問題に対応しています。基礎物理学演習ⅠとⅡをセットでやることで、編入試験用の物理の範囲をだいたい網羅できます。
TOEIC
お察しの通り、TOEICの勉強はほとんどしませんでした。
金のフレーズですら1周もすることができないくらい集中力がありませんでした。
Let’s try anyway!しか覚えていません。
おすすめの参考書
金のフレーズ
TOEIC受ける人ならみんな持ってます。私でも持ってました。
TOEIC 文法出る1000問
TOEICで高得点を出した友達がそろって絶賛している参考書。
私もこれをやっておけばよかったと後悔しています。
2022年現在、この参考書をやったおかげでTOEICが苦手な私でも650取れました。(まだ、しょぼいとか言わないで)
公式TOEIC 問題集
TOEICガチ勢はこの一冊だけでいいとか言ってきます。
これが最初から解けたらどれほど楽か、、、
筑波大学を受ける方へ
最後になりますが、筑波大学を受ける方は早い時期から準備をすることをおすすめします。
試験日の半年前にTOEICで高い点数(600以上)を出し、残りの期間を専門科目の勉強にあてることができたら最高です。(私もこうしたかった。)
また近年、編入試験の問題は傾向が変わりつつあります。
試験範囲は変わっていないので編入用の参考書を網羅的に解くことで合格率を上げていきましょう。
応援しています。
なにか編入に関して質問などありましたら、HIROKAMI(@hirokamiblog)に連絡いただければお答えします。
コメント
コメント一覧 (1件)
筑波大学修士でもTOEIC700点は必要みたいです。社会人入試でも670点くらいですね。点数足りているようで足りていないように見えます。(裏口入学に見えます)